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オリジナルジュエリーができるまで
 ペットジュエリー編
Bさんちのバー君の場合

creemaのサイトを見ていただいたBさんからバー君(ゴールデンレトリーバー)のリング製作の依頼をいただきました。

1.まずは打ち合わせ


creemaのサイトからお問い合わせ頂いたので、やり取りはすべてcreemaの掲示板上でとなりました。
ちなみにこのオリジナルサイトからお問い合わせいただく場合はこちらからお願い致します。
その場合はメールでやり取りさせていただきます。

2.画像を送っていただきました。


まずはバー君の画像をいくつか見せていただきました。
この時画像はいろいろな角度から撮られているものがあれば、その分犬さんの姿を把握しやすくなります。
 また、もしイメージされているおおまかなデザインがあるようでしたら簡単なスケッチでもかまいませんので
見せいただければと思います。

3.デザイン画を描く


送っていただいた画像を元にまずはたたき台としてラフデザインを起してみました。
首の巻き毛が特徴的かな、と思い、そこを少々強調してみた感じです。

4.デザイン画修正

その後Bさんからスケッチとともに返信をだきました。一部引用させていただきますね。

こういうのが良いなぁと言う理想の形ができあがっていたので、できればこの形でお願いしたいと思うのですが、いかがでしょうか。バー君の首の後ろやしっぽの感じなど(バーの首回りの毛のもっさり感、くりんくりん感は特徴的なので、それを掴んで下さってとても感激しました!)写真を添付します。」

なるほど、こんな感じがご希望だったんですね。なんとも愛情あふれるスケッチで思わずニッコリしてしまいました。
それに毎回心温まる文章の返信をいただけるので、ついつい嬉しくなって気合が入ってしまいます(^^)

あわせておくっていただいた画像で資料はバッチリです。
ゴールデンレトリーバーの尻尾ってこんな風になってるんですね~

これらの資料を基に描きなおしたデザイン画がこちら。

5.最終確認

 
 デザインはこれでOKをいただきました。とっても気に入っていただけたようでなおさらやる気が出ます(^^)
 また指輪の裏にバー君の名前を彫って頂きたいのですが、可能でしょうか、とのご要望もいただきました。字を書くのは下手ですが、彫るのならなんとかなると思うので、字体はお任せいただいて。
 また、

「ほんの少しでも、作業工程をお知らせ下さると嬉しく思います。本当に気が向いた時だけで構いませんので、ご一考ください。」

 との事でしたので、これからの作業を撮影して掲示板でお知らせさせていただく事にしました。 

折角のオリジナルリングです。出来上がるまでの過程も楽しんでいただければと思います。

6.製作中


それでは製作工程を説明させていただきますね。こちらが原型の材料のワックスです。これを削りだして行きます。

適当な大きさに輪切りにして軽くアタリをつけたら、真ん中の穴をリングのサイズを合わせて広げた後、
糸鋸とヤスリで大まかに削ってゆきます。

 

この先は思わず熱中してしまい、作業中の画像を撮り忘れてしまったのですが(^^;
削ったり盛ったりしてここまで形になりました。ここでBさんにどんなもんか見ていただいた結果、
イメージ通りだったようで一安心

 

そして細部を詰めて行き、大体の形が完成しました。裏に名前も彫りこみました。
ここでもう一度Bさんに形をチェックしていただきます。

 

ここでバー君の手がもうちょっとシュッとしている事が判明。参考資料を送っていただきました。

こちらシュッとさせた肢。こんな所にもその犬さんの個性がでてきますよね。

 

 

 

ワックスの時点でしたらいくらでも改修できますので、納得の行くまでご相談いただければと思います。

すごい!頭の中にだけあった秘密の宝物が形になって行くのが見られて、本当に吃驚しています。
感激するより感心するより、「本当にできるんだ!」と言う驚きに近い感情のようです(笑)。
手やしっぽの雰囲気、首のふさふさした感じなど、バー君そのもので、本当に感激です。」

なんて返信をいただけてこちらこそ感激しちゃいました。うれしいです~
それではこの原型を元にシルバーでの鋳造に入りましょう

6.シルバー化 完了

ワックスで石膏型を取り、スターリングシルバー(シルバー925)で鋳造。そして出来上がったのがこちら。
まだシルバーの注ぎ口(湯口)などがついています。

7.仕上げ

 ヤスリで湯口やバリなどを削り取り、内側にSilver925の刻印を打って、全体に研磨してゆきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

全体に一度磨き上げたら毛並みなどの彫りを追加。バー君は白い犬なので、その白さを出そうと思い毛足の短い部分は細かいあらしを入れました。目と鼻は磨いたので、コントラストがはっきりするかなあと思います。


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中のフサフサはさらに細かく毛並みを彫りこんでみました。



 あとはこれを元に、破損や紛失など万一にそなえてゴム型をとっておきました。
何せ世界で一つしかないリングですからね。ゴム型があればいざという時作り直せるので安心です。

8.そして完成

最後に酸化防止のためにロジウムメッキをかけて完成です。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょ?似てるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bさんにはとても喜んでいただけたようでほんと良かったです(^^)
Creemaの評価欄にとっても嬉しいコメントをいただけました
とても優しそうな方で、とっても楽しくお仕事ができました。ありがとうございました。


なお、リングにつきましては実際はめてみてちょっときつかったりゆるかったりと言う事があるかもしれませんので、
そのときは送っていただければ何度でもサイズ直しいたします。

お好みにより18金、ホワイトゴールド、プラ
チナなどでも製作できますのでご相談下さい。

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